代表取締役 杉本 亮

スキルチェンジは与えられるものではなく、掴み取るもの

マネージャーとはどういう定義ですか?

プログラマーが製造、SEが設計、とした場合、マネージャーはプロジェクト管理と要件定義者を兼ねてることが多いですね。要件定義だけやる人を見たことない気がします。
例えば、持ち家があってリフォームかを検討しているお客様がいるとしましょう。その人は、家族構成が…、部屋数は…、リビングは…、キッチンは…、お風呂は…、でも予算は…、などの要望や条件がありますよね?
これに対して「リフォームだとここに柱や壁があるから不可能です。だからこうしませんか?そうなれば工期がこうなるから予算は…」の様なことをするのが要件定義のイメージです。だからここでしくじると、システムとしては大幅な損害が出てしまいます。
このポジションをソフトハウスに任せる例は多いとは言えないです。なので要件定義やマネージャーの経験者は少ないですね。

マネージャーや要件定義者になれた理由は?

運(笑)
プロジェクトの中で信用を勝ち得ていくと、工程が上がっていくケースがあります。事実、私も最初はそうでした。プログラマーとして現場に入ったけど、現場が鉄火場になってしまって、客先のところで説明する人がいなくなってしまった時に自分が行く事になった。そうするとエンドユーザーに顔が知れることになり、そこで「あの人良いね」と言ってもらえたのがきっかけですね。その後は、要件定義にも設計にも参加させてもらいました。
ただ、そういった現場に出会えるのは運なのかなと思います。
多分これはシステムに限った話ではなく、火を噴いている所に手を突っ込むというのが信用を得るのに一番早い、ということなんじゃないでしょうか。

悪く言えば流され、良く言えば変化してきたエンジニア人生

実際プログラマーとマネージャーの仕事の両方をやってきて、一番大きい資質の違いとは?

言われたことをきっちりこなせる、作るものに対して純度を高められる力がプログラマーに求められているものだとすると。
上流工程を担当する人にとって必要なのは、相手の言っていることを理解できる、自分の言葉で話せる事かと思います。単純におしゃべりが上手ということではなくて。問題があると感じた場合にうやむやにしない。何かズレてるなとか、誤解があるのではないか、という時に、怖がらずにそれを確認する。その様なコミュニケーション力というのでしょうかね。
それから将来的に問題になりそうな箇所を見抜く目ですかね。これは経験かもしれないけれど。

過去に自分が会った優秀なマネージャーは、どういう所が優れていると思いますか?

全体を見る目ですかね。
大きなシステムがあったとして、システムの中でも細かく細分化されたモジュールを理解しているというエンジニアは多いです。ただマネージャーは、本当は開発者も知っているべきではあると思いますが、全体を分かっている、自分の管理しているところだけではなく他のところも含め広く理解している人は優秀だと思います。
そうすると、全体像から局所的な部分に話を落としていけるので大きな問題が出にくいシステムを作るための会話が出来ますよね。そういう話が出来る人と働くのは楽しいですね。
まだ見えてない部分も含めて計画出来る人も同様に優秀だと思います。